40代妊活は「まず検査から」が基本です
「そろそろ本気で妊活を…」
そう思ったとき、最初にすべきことは“病院に行くこと”ではなく、“自分と向き合うこと”です。
特に40代になると、年齢とともに妊娠力(妊孕性)は大きく変化している可能性があります。
私自身も40歳で自然妊娠を経験する前に、簡単な検査を受けることで「できること」「やるべきこと」が明確になりました。
今回は40代から妊活を始める方に向けて、必要な検査項目とその費用目安、受けるべきタイミングなどをわかりやすくご紹介します。
40代妊活における検査の重要性とは?
40代は妊娠率の低下、流産率の上昇、染色体異常のリスクなど、複数の課題に直面します。
しかし、あらかじめ検査を受けて自分の体の状態を正しく知ることで、最適な妊活ステップを踏むことができます。
チェックポイント
- 排卵が起きているか
- 卵子の残り具合(卵巣年齢)
- 子宮・卵管の状態
- 精子の運動率や量
- ホルモンバランス
女性が受けるべき主な妊活検査一覧と費用目安
検査項目 | 概要 | 費用目安(自費) |
---|---|---|
基礎ホルモン検査(FSH、LH、E2など) | 月経2〜5日目に行う。卵巣機能・排卵状況の把握 | 約3,000〜6,000円 |
AMH(抗ミュラー管ホルモン)検査 | 卵巣年齢の指標。年齢に関係なく卵子の数を推定 | 約5,000〜10,000円 |
子宮卵管造影検査(HSG) | 卵管の通りや子宮形態を調べるX線検査 | 約10,000〜20,000円 |
超音波検査(経腟エコー) | 卵胞の発育、子宮内膜の厚さなどを確認 | 約2,000〜5,000円 |
甲状腺ホルモン検査(TSH、FT4) | 甲状腺異常は妊娠率に影響 | 約3,000〜6,000円 |
感染症スクリーニング | B型肝炎、C型肝炎、HIV、梅毒、クラミジア等 | 約5,000〜10,000円 |
※保険適用の場合、3割負担で費用は抑えられます(例:不妊治療としての検査目的での受診など)。
男性が受けるべき検査と費用目安
40代では男性側の精子の質にも変化が出るため、同時に検査を受けることが理想的です。
検査項目 | 内容 | 費用目安 |
---|---|---|
精液検査(量・運動率・奇形率) | 2〜5日禁欲後の採精で実施 | 約3,000〜5,000円 |
感染症検査(クラミジア・淋菌) | 妊娠中のリスクを避けるため実施 | 約3,000〜5,000円 |
ホルモン検査(テストステロン等) | 精子形成に影響があるかを確認 | 約3,000〜6,000円 |
妊活検査を受けるタイミングと流れ
- 婦人科または不妊専門クリニックを受診
- 初診カウンセリング(夫婦で行くと安心)
- 基礎的な血液検査・超音波検査
- 排卵日・月経周期に応じた検査スケジュールの提案
- 必要に応じて卵管造影やAMH、精液検査などを追加
※月経周期にあわせて検査日が決まるため、最初は「月経が来たら予約」が基本です。
保険適用と自費診療の違い
2022年4月以降、不妊治療の多くが保険適用となりました。
ただし、検査に関しては適用条件が細かく分かれており、初診時は自費診療になるケースもあります。
ポイント:
- 妊活の“相談”は保険外が多い
- 医師が「不妊症」と判断すると保険適用が進む
- 精液検査は保険適用対象になりやすい
実体験メモ:筆者が受けた検査と気づき
私の場合は以下のような流れでした。
- 婦人科で基本のホルモン検査とエコー
- AMH検査(結果:実年齢よりやや低め)
- 精液検査(夫も快く協力してくれた)
- 感染症チェック(陰性)
結果、「まだ自然妊娠の可能性もある」と言われ、数ヶ月の生活改善後に妊娠。
親友の体外受精経験と比べても、早期に現状把握できたことが大きな安心材料になりました。
検査にかかるトータル費用の目安
内容 | 費用相場 |
---|---|
女性検査一式(自費) | 約2万〜4万円 |
男性検査一式(自費) | 約1万〜2万円 |
両方合わせた初期費用 | 約3万〜5万円程度 |
※保険適用になると半額以下に抑えられることもあります。
妊活検査を受ける前に知っておきたいこと
- 予約は「月経開始日」に合わせて早めに!
- 夫婦で受けると進め方がスムーズ
- 保険証・基礎体温表があると◎
- 「怖い検査」は基本ありません
検査は妊活の“スタート地点”
40代妊活は「迷っている時間が一番もったいない」と強く感じます。
検査は決して怖いものではなく、「いまの自分を知るための一歩」。
そこから始めれば、あなたに合った妊活の形が必ず見つかります。
まずは婦人科や不妊専門クリニックで、相談だけでもしてみてください。
“知ること”が、一番の安心につながります。